アレチノギク
観察月
奄美大島の道端やアスファルトの隙間に生える、アレチノギク。白灰緑色の毛に覆われた姿と、花びらが目立たない樽型の花が外見的特徴です。綿毛をつける様子や、他の雑草に負けじと頑張る姿が観察ポイント! 基本情報:南アメリカ原産の一年草(越年草)で、明治時代中期に日本へ渡来し、昭和初期にかけて全国の荒れ地などに広く定着した帰化植物です。秋に発芽してロゼット状で冬を越し、春から夏にかけて成長します。近年は、より大型化する同属の外来種「オオアレチノギク」や「ヒメムカシヨモギ」との生存競争に押されて個体数が減少傾向にあり、アスファルトの隙間などの限られた環境で細々と生き残っている姿がよく見られます。全体が白灰緑色をしており、花びら(舌状花)がほとんど目立たない、ずんぐりとした樽型の花を咲かせます。 形態的特徴: 花: 4月〜10月(特に6〜8月に多い)にかけて、茎の先端に長さ5〜6mmほどのずんぐりとした「樽型」の頭状花を多数咲かせます。中心にある筒状花は黄色ですが、周囲の白い舌状花は極めて小さく総苞(ガク)の中に隠れてしまうため、花びらが無いように(つぼみやしぼんだ後のように)見えます。花後には淡いクリーム色の丸く美しい綿毛(冠毛)をつけます。 葉: 根生葉は浅い鋸歯のある細長い倒披針形で、茎につく葉は細長い線形から披針形です。葉の縁には深く荒い切れ込み(欠刻)や鋸歯が発達します。葉の両面には粗い毛と軟毛が密生しています。 茎: 茎全体に白灰色の粗い毛と軟毛が密生しているため、植物全体が灰色がかった「白灰緑色」に見えるのが大きな特徴です。また、成長の過程で中心の主茎の伸びが早く止まり、周囲の側枝が主茎を追い越して高く伸びるため、ややだらしない(不格好な)独特の樹形になります。 分布域 / 生育環境: 南アメリカ原産。アメリカ大陸、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど世界中の熱帯〜温帯に広く帰化しています。日本でも全国に分布し、日当たりの良い道端や荒れ地、コンクリートの隙間などに生育します。 花期: 4月〜10月