ノボロギク
観察月
奄美大島の道ばたで1年中見られるノボロギク。花びらのない黄色い筒状の花と、先端が黒い総苞という外見的特徴を持っています。畑や空き地が観察ポイントですが、強い毒を持つため誤食には要注意です! 基本情報:ヨーロッパ原産の外来種で、1年中黄色い筒状の花を咲かせ、フワフワとした白い綿毛を飛ばす繁殖力旺盛な雑草です。全草に「ピロリジジンアルカロイド」という強い肝毒性成分を含むため、絶対に食べてはいけません。 形態的特徴: 花: 茎の先端に、直径約5mm、長さ7〜8mmの黄色い円筒形(鐘形)の頭花を複数上向きにつけます。通常は舌状花(花びら)を持たず、管状花(筒状花)だけで構成されています。花を包む総苞の基部には、先端が黒くなった三角形の小苞(総苞外片)が並んでいるのが大きな特徴です。花後には純白色の細くて長い冠毛(綿毛)を持つ、10本の脈がある円柱状の果実(痩果)をつけます。 葉: 互生し、長さ3〜5cm、幅1〜2cmほどの倒披針状長楕円形から広線形をしています。不規則な羽状に中裂から深く切れ込み、縁はギザギザしています。葉柄はなく、基部が耳状に広がって直接茎を抱き込みます。濃緑色でやや肉厚、光沢があり、若い葉には白いクモの巣状の毛が見られます。 茎: 水分を含み柔らかく、やや肉質です。基部からよく枝分かれして直立または斜上します。表面にはまばらにクモ毛があり、日当たりの良い環境などではアントシアニンの蓄積により赤紫色を帯びることがあります。 分布域 / 生育環境: ヨーロッパ原産ですが、現在では世界中の寒帯から熱帯にかけて帰化定着しています。日本には明治初期に渡来し、北海道から沖縄まで全国に広く分布しており、窒素分が豊富で適度な湿り気のある畑地や荒地、道ばたなどに普遍的に生育します。 花期: ほぼ通年(環境が合えば1年中開花と結実を繰り返します) 利用法: 全草に強い毒性(ピロリジジンアルカロイド)を含むため、食用や民間療法での利用は厳禁です。シュンギクや、食用とされる「ベニバナボロギク」と葉の形が似ているため誤食事故が報告されており、注意が必要です。奄美大島における特有の利用法は確認されていません。 レッドデータ等: 情報なし(環境適応能力が極めて高い外来種であり、生態系や農作物に影響を与える強害雑草として扱われます)