モッコク

ID 0398

観察月

5月
2026年5月 さんぽ山

モッコクは奄美大島で見られる常緑樹。ツヤのある葉と赤い葉柄の外見的特徴が魅力。初夏の白い花や秋の赤い実など観察ポイントが満載!庭木の王様と呼ばれる理由や育て方を解説します。 基本情報:関東以西の本州から四国、九州、南西諸島にかけて分布する常緑高木です。モチノキやモクセイと並び「三大庭木」「庭木の王様」と称され、江戸時代から日本庭園に欠かせない格調高い樹木として愛されてきました。葉柄が赤みを帯びる艶やかな葉と、秋に熟して割れる赤い実が特徴的です。 形態的特徴: 花: 雌雄異株(両性花をつける株と雄花のみの株がある)。初夏、葉の付け根(葉腋)から柄を出し、直径1〜2cmほどの小さな5弁花を下向きに咲かせます。色は白色から次第にクリーム色(黄色)へと変化し、洋ランのセッコク(石斛)に似た甘い芳香を放ちます。 葉: 枝に対生ではなく互生してつきますが、枝先に集まって生えます。長さ4〜7cmほどの倒卵状楕円形〜靴べら形で、縁にギザギザ(鋸歯)はありません。葉脈が見えないほど分厚い革質で、表面は強い光沢のある暗緑色をしています。最大の識別ポイントは、葉の付け根(葉柄)が赤みを帯びている点です。 茎: 幹の樹皮は暗灰色〜黒灰色で滑らかであり、多数の皮目を持ちます。若い枝は無毛で灰褐色。材は緻密で硬く、美しい赤褐色を帯びています。 分布域 / 生育環境: 日本国内では千葉県(関東地方南部)以西の本州太平洋沿岸、四国、九州、奄美大島を含む南西諸島に自然分布します。国外では朝鮮半島南部、台湾、中国、東南アジアからインドにかけて広く分布。海岸近くの温暖な山地に自生し、潮風や大気汚染にも強い性質を持ちます。

ツツジ目 モッコク科(※旧分類:ツバキ科、サカキ科) モッコク属
学名 Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd.