シマウリカエデ

ID 0288
その他

観察月

観察月の記録なし
2026年4月初旬 フォレストポリスの池の公園
2026年4月初旬 フォレストポリスの池の公園

奄美大島固有の希少種、シマウリカエデの観察ポイントを徹底解説!美しい白い縦縞の樹皮や、成長で変化する葉の外見的特徴、生育環境まで詳しく紹介します。自然愛好家必見の植物図鑑です。 詳細情報 形態的特徴: 若木から成木初期にかけて、緑色の地色に鮮やかな白色の縦縞(ヘビ皮状模様)が形成されるのが最大の特徴です。成木化が進むにつれて樹皮は徐々に灰褐色から黄褐色へと変色し、縞模様は不明瞭になります。 花: 3月に新葉の展開とともに開花します。雌雄異株(まれに雄性同株)で、枝先に長さ5〜7cmの総状花序が下垂します。花は黄緑色の控えめな色彩で、雄花には8個の雄しべがあり、雌花の子房には赤褐色の短毛が密生しています。 葉: 対生し、葉身は卵形から卵状長楕円形で、不分裂〜極めて浅く3〜5裂し、先は尾状に鋭く尖ります。顕著な「異形葉性」を持ち、幼苗時は深く5裂しますが、成長して樹冠が成熟するにつれ分裂の少ない卵形へと移行します。近縁種との最大の識別ポイントとして、葉裏の脈腋に毛ではなく「膜(スケール)」が存在します。葉柄は長さ2〜6cmで赤みを帯びます。 茎: ウリハダカエデ節に属し、スネークバーク(ヘビ皮)と呼ばれる特徴的な緑と白の縦縞模様の樹皮を持ちます。樹皮が薄く、過度な直射日光による日焼けを起こしやすいため、本来は半日陰の環境に適応しています。 分布域 / 生育環境: 鹿児島県の奄美大島および徳之島に極限して自生する固有種です。台風等の攪乱によって生じたギャップや林縁部において、急速に成長して空間を占有する先駆植物(パイオニア植物)的な性格を持っています。 花期: 3月。 奄美特有情報: 島嶼環境の多湿や頻繁な台風による物理的な葉の破損を防ぐため、本州のカエデ類と比べて葉の切れ込みが少ない卵形に進化したと考えられています。 レッドデータ等: 個体群の小ささやインフラ整備による生息地の断片化が脅威となっており、鹿児島県のレッドデータブックにおいて「絶滅危惧II類 (VU)」に指定されています(IUCNではLeast Concern)。

ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属
学名 Acer insulare Makino