スダジイ(別名:イタジイ、ナガジイ)

ID 0377

観察月

3月
2026年3月 さんぽ山
2026年3月 さんぽ山

奄美大島の深い森を支える巨木「スダジイ(イタジイ)」。 照葉樹林の代表種で、初夏には山を黄色く染める花を咲かせ、秋にはアク抜き不要で食べられる美味しいドングリを実らせます。 板根や美しい樹冠の秘密など、奄美の自然に欠かせないシイの木を詳しく解説。 形態的特徴(花・葉・茎・果実): 樹皮: 黒褐色で、成長すると縦に深く不規則な割れ目が入る。 葉: 厚い革質。表面は光沢のある濃緑色、裏面は微細な毛により銀白色〜鈍い金色に見える。 花: 4〜6月開花。雄花は淡黄色の穂状で垂れ下がり、強い香りを放つ。 果実(ドングリ): 翌年秋に熟す「2年成」。細長いしずく型で、殻斗(かくと)に包まれる。アクが少なく生食可能。 分布域/生育環境: 福島県・新潟県以南〜沖縄諸島(国外:韓国済州島など) / 海岸近くから低山帯の照葉樹林。森の優占種。 奄美特有情報(方言・利用法・レッドデータ等): 方言名: 「イタジイ」(板状の根=板根が発達するため) 地域特性: 奄美のオキナワジイは殻斗の先端が完全に合着しているという形態的特徴がある。 利用: シイタケ栽培の原木(ほだ木)として最高級。ドングリは島の人々にとって秋の味覚。 生態系: アマミノクロウサギやカケスなど、多くの野生動物の貴重な食料源。

ブナ科シイ属
学名 Castanopsis sieboldii (Makino) Hatus. ex T.Yamaz. et Mashiba subsp. sieboldii ※奄美以南のものは亜種オキナワジイ(subsp. lutchuensis)として区別されることが多い。