シュウブンソウ(秋分草)

ID 0361

観察月

2月
2026年2月 湯湾岳
2026年2月 湯湾岳

奄美大島の薄暗い森で水平に枝を広げる「シュウブンソウ(Aster verticillatus)」をご紹介します。 淡黄緑色の極小の花と、高標高地にのみ分布する氷河期の生き残り(レリクト)としての貴重な姿が特徴。 不思議な魅力をもつ野生植物の観察ポイントを詳しく解説します! 生育型/草丈: 多年生草本 / 高さ50〜100cm 形態的特徴: 茎: 成長の頂点付近から2〜4本の細長い枝を放射状かつ水平に伸ばす独自の特徴を持つ 葉: 長さ7〜15cmの長楕円状披針形で、短い剛毛が密生しており触るとザラつく 花: 直径4〜5mmの淡黄緑色の極微小な頭花(筒状花と内側の舌状花)を下向きに咲かせる 果実: 冠毛がほとんどなく、先端部に鳥の「嘴(くちばし)」のような突起がある 分布域/生育環境: 関東以西の本州などから南アジアにかけ広く分布し、乾燥を嫌う 湿り気のある薄暗い林内や林縁などの安定した環境を好む 花期: 8月〜11月(長期間咲き続ける) 奄美特有情報: 奄美大島および徳之島の「高標高地にのみ限定して分布」しており、氷河期の生き残り(レリクト)の可能性が示唆されている

キク科(Asteraceae) / シオン属
学名 Aster verticillatus