テッポウユリ

ID 0319

観察月

4月 5月
2022年4月15日
2026年5月

奄美大島に自生するテッポウユリ。外見的特徴である純白のラッパ型の花が横向きに咲く姿が最大の観察ポイントです。かつては球根を食用にした歴史もある美しい野草の生態と魅力を徹底解説します! 基本情報: - 九州南部から琉球列島、台湾、フィリピンにかけて分布する日本原産の球根植物(多年草)。 - 5〜8月にかけて、ラッパの形をした純白の花を横向きに咲かせる。 - キリスト教圏では「イースターリリー(復活祭のユリ)」と呼ばれ、純潔や希望、復活の象徴とされる。 - 奄美群島(特に沖永良部島)では「エラブリリー」として球根や切り花の栽培・輸出の歴史を持つ。 形態的特徴: 花: 5月〜8月頃、茎の頂上に長さ10〜15cm、直径5cmほどのラッパ状(筒状)の花を横向きに咲かせる。花被片(花びら)は6枚で、先端が外側に大きく反り返るのが特徴。花色は純白で、ヤマユリほど強くはないが、甘く優しい芳香を放つ。 葉: 披針形から線形の細長い葉が互生し、茎全体を覆い尽くすようにつく。 茎: 細く硬い茎(ワイヤー状)がまっすぐに直立する。 ※猫ちゃんには強い毒になってしまうので、おうちで飾る時は十分に気をつけてくださいね🐱💦 分布域 / 生育環境: 日本固有種を中心として九州南部から琉球列島(奄美大島、沖永良部島など)、台湾、フィリピンに分布する。海岸付近の隆起石灰岩などの岩礁地や風衝地、明るい草地など、水はけが良く潮風の影響を受ける厳しい環境にも適応して自生する。 花期: 5月〜8月(原産地の南西諸島などでは4月〜6月頃から開花する)。 奄美特有情報: 利用法: 奄美や宮古島などの南西諸島では、昔から東平安名崎などに自生する球根(鱗茎)を炊いたり蒸したりして、芋と同じように食用として利用してきた歴史がある。また、沖永良部島などでは「エラブリリー」として高品質な切り花や球根の一大産地となり、地域経済と文化を豊かにしてきた。 レッドデータ等: 全般的な絶滅危惧種の指定はないが、野生個体群の減少が懸念されている地域もあり、自生地の保護や文化的遺産(フラワーツーリズム等)としての保全活動が進められている。連作障害を起こしやすいため、園芸栽培の際は注意が必要である。

単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属 テッポウユリ亜属
学名 Lilium longiflorum