テリハノイバラ

ID 0318

観察月

5月

強い光沢のある葉と、海岸の過酷な環境を這うように伸びる姿が特徴のテリハノイバラ(学名: Rosa luciae)。 初夏に咲く芳香豊かな白い花や、世界中の「つるバラ」の交配親となった歴史など、その強さと美しさの秘密をご紹介します。 生育型/草丈: つる性落葉低木。生育気候によっては常緑化することもある。幹は立ち上がらず地面を這うように長く伸びて広がる(ハイイバラという別名がある)。 形態的特徴(花・葉・茎): 葉は革質で厚みがあり、表面に潮風から身を守るための非常に強い光沢(照り)があるのが最大の特徴。 枝にはフック状の鋭い棘がある。6〜7月に直径3〜3.5cmの白い5弁花を咲かせ、強い芳香を放つ。 分布域/生育環境: 本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄、国外では中国や台湾などに広く分布。 主に海岸の岩場や砂地など潮風が当たる厳しい環境のほか、内陸の河原や日当たりのよい草地にも適応し自生する。 花期: 6〜7月(果実は秋の10〜11月に赤く熟す) その他の特筆事項: その強健な性質や葉の光沢から、現在世界中で楽しまれている「つるバラ(ランブラーローズ等)」の交配親として多大な貢献をした植物である。

バラ科バラ属
学名 Rosa luciae (または Rosa wichuraiana)