ノボタン

ID 0217

観察月

5月 6月
2026年5月末 さんぽ山
2025年6月 奄美自然観察の森

奄美大島の林縁が観察ポイント!ノボタンは、美しいピンクの5弁花と平行脈が目立つ葉の外見的特徴を持つ常緑低木です。園芸種のシコンノボタンとの違いや、口が黒くなる実の秘密にも迫る植物図鑑です。 基本情報: 東南アジア原産の常緑低木。夏から秋にかけて、牡丹のように美しく華やかなピンク〜淡紅紫色の5弁花を咲かせる。市販されるブラジル原産の「シコンノボタン」と混同されやすいが、本種は雄しべの一部が黄色いのが特徴。果実を食べると口が黒紫色に染まることから、学名の由来にもなっている。) 形態的特徴: 花: 5月~11月頃(最盛期は夏〜秋)、枝先に密集するか単生して花を咲かせる。花径は5~8cmと大きく、花弁は5枚で倒卵形、淡紅紫色から濃桃色を呈する。朝開いて夕方には散る「一日花」。雄しべは10本あり、5本は長く湾曲して紫色の葯を持ち、残り5本は短く直立して黄色の葯を持つ(異形雄しべ)。この色のコントラストが訪花昆虫を引き寄せる。 葉: 対生し、長さ4~11cm、幅2~6cmの卵形〜広卵形・楕円形。先端は尖り、縁は全縁(ギザギザがない)。縦に走る3~7本の「平行脈」がくっきりと目立つのが特徴。両面に剛毛と淡柔毛が生えており、ややビロードのような質感がある。 茎: 茎は直立または斜上し、よく分枝する。若い茎の断面は四角形(成長すると円柱形)で、表面には鱗状の剛毛が密生しており、触るとざらついた質感がある。 分布域 / 生育環境: 日本(屋久島以南の南西諸島)、台湾、中国南部、インドシナ半島、フィリピンなどの東南アジア。日向を好む。 花期: 5月~11月頃(地域や環境により夏〜冬まで長期にわたる) 利用法: 秋から冬に熟す球形の果実(蒴果)は食用になるが、食べると口の中が黒紫色に染まる(学名Melastomaはギリシア語で「黒い口」を意味する)。果実や葉は染料として、根は生薬として利用される歴史がある。

シコンノボタン | 奄美の草花さんぽ帖
kametora-lab.github.io/kametora_kusabana_sanpo/plants/0279/
フトモモ目 ノボタン科 ノボタン属
学名 Melastoma candidum D.Don