ニラバラン

ID 0214

観察月

4月
2026年4月初旬 さんぽ山

奄美大島の草地にひっそり咲くニラバラン(Microtis unifolia)。 葉が1枚だけのラン科植物で、緑色の極小の花が草原に溶け込む不思議な野生ラン。特徴・見つけ方・保全状況を写真付きで解説します。 ニラバランは各地で絶滅危惧種に指定されている希少な野生ラン。見つけても採取せず、踏み荒らさないよう注意が必要。 花の特徴 4〜6月頃、花茎の先端にくすんだ緑色〜黄緑色の極小の花(直径約2.5mm)を穂状に15〜30個密につける。周囲の草地に溶け込む保護色で、非常に見つけにくい 葉の特徴 葉は1枚のみ。円柱状(ニラのような扁平ではなく、ネギやノビルのように筒状)で、地下の塊茎から生える。成長末期には先端が茶色く変色して曲がる 茎の特徴 葉の下部1/3あたりの切れ目から花茎が突き出るように直立する 分布域/生育環境 千葉県以西の本州〜伊豆諸島〜沖縄。海外では中国南部、台湾、東南アジア、オセアニア。海岸近くの湿り気のある日当たりの良い草地、芝地、開けた法面 花期 4月〜6月(主に4〜5月) 受粉の仕組み ジガバチ類・小型甲虫による虫媒花。自家受粉も可能。アリとの共生関係も示唆されている 保全状況 日本国内では10以上の都道府県で絶滅危惧種に指定。都市化・草地の減少が主な脅威。長崎県では新産地発見により絶滅危惧II類(VU)→準絶滅危惧(NT)へランクダウンした例もある 奄美特有情報 奄美大島の海岸付近の草地にも局所的に自生。雑草に紛れやすく発見が難しい「隠れたラン」。環境変化に脆弱なため、観察時は自生地環境への配慮が必要

ラン科(Orchidaceae) ニラバラン属(Microtis)
学名 Microtis unifolia (G.Forst.) Rchb.f.