ムカゴソウ

ID 0197

観察月

4月
2026年4月初旬 さんぽ山
2026年4月初旬 さんぽ山

奄美大島にも自生するラン科の多年草「ムカゴソウ(Herminium lanceum)」。 地下に「むかご」に似た塊根を持ち、初夏に淡緑色の小さな花を穂状に咲かせます。 絶滅危惧種に指定される貴重な植物の、目立ちにくい外見的特徴や観察ポイントを詳しく解説します。 形態的特徴(花・葉・茎): 茎は直立し、中部に線形〜広線形の葉を3〜5枚互生します。初夏に茎の先端に長さ5〜15cmほどの穂状になり、淡緑色の非常に目立たない小さな花を多数密につけます。花の唇弁は基部から3裂しますが中裂片がごく短く、2裂に見えるのが特徴です。距(きょ)はありません。地下には「むかご(零余子)」に似た球状の塊根があります。 分布域/生育環境: 北海道南部から本州、四国、九州、南西諸島にかけて広く分布。日当たりが良く、やや湿った草原や原野、林縁に生育します。 花期: 6〜8月(地域により3〜8月) 奄美特有情報(方言・利用法・レッドデータ等): 奄美群島(奄美大島、徳之島、沖永良部島など)の草原等で見られます。環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)、鹿児島県のレッドデータでも準絶滅危惧(NT)に指定されており、非常に貴重な植物です。沖縄などでは一部道端で見られることもあります。

キジカクシ目 ラン科 ムカゴソウ属
学名 Herminium lanceum (Thunb. ex Sw.) J.Vuijk