ムベ
ID 0196
白
観察月
3月 4月
2026年3月 ツツジ山
秋に赤紫色に熟すアケビ科のつる植物「ムベ(郁子)」。 近縁のアケビと違って「実が割れない」のが特徴です。 成長に合わせて葉の数が3・5・7枚と増える縁起の良さや、天智天皇に「むべなるかな」と言わしめた不老長寿の伝説など、知れば知るほど面白いムベの生態と見分け方を詳しく解説します。 形態的特徴: 葉: 厚みと光沢のある革質。木の成長に伴い、1本の枝につく小葉の数が「3枚→5枚→7枚」と増えていくのが特徴(七五三の縁起木とされる)。 花: 4〜5月頃に開花。外側が白〜クリーム色で内側に赤紫色の筋が入った、ベル型(釣鐘型)の花をうつむくように咲かせる。 果実: 10〜11月頃に卵型の果実が赤紫色に熟す。アケビと異なり、熟してもパカッと割れない(裂開しない)のが最大の特徴。果肉はゼリー状で甘く、多数の黒い種が入っている。 分布域/生育環境: 関東・東北地方南部以西の温暖な地域。朝鮮半島、中国、台湾。主に沿岸部の森や低山の雑木林などに自生。 花期: 4月〜5月頃(果実の旬は10月〜11月頃) 特有情報・伝説: 古くから「不老長寿の霊果」としての伝説を持つ。 飛鳥時代に天智天皇が長寿の夫婦からこの果実を献上され、「むべなるかな(なるほど、もっともであるな)」と発したことが名前の由来になったとされ、皇室への献上品とされてきた歴史を持つ。
科 アケビ科 ムベ属
学名 Stauntonia hexaphylla