キンゴジカ
観察月
奄美大島の日当たりの良い道端で見られる、キンゴジカ。葉の裏の星状毛や淡黄色の小さな花が外見的特徴です。お昼の「午の刻」にしか咲かない不思議な生態が観察ポイント。お昼休みの散歩で探してみませんか? 基本情報:アジア・アフリカなどの熱帯から亜熱帯を原産とし、世界中の温帯〜熱帯地域に帰化している植物です。日本では関東以西から南西諸島に広く分布し、奄美大島のような温暖な環境では常緑の小低木化して1年中花を咲かせます。名前の由来は、真昼の「午の刻(午前11時から午後1時頃)」の数時間だけ黄色い花を咲かせることから付けられました。そっくりな「アメリカキンゴジカ」とは、花柄が長いことや葉の根元にギザギザ(鋸歯)がないことで簡単に見分けることができます。 形態的特徴: 花: 葉の脇(葉腋)から長さ1〜4cmの長い花柄を伸ばし、直径1.5〜1.7cmほどの淡黄色の5弁花を咲かせます。花弁はやや渦巻状にねじれるように開き、中心部が濃黄色になることもあります。最大の特徴は開花時間で、午前11時〜午後1時頃の数時間しか開きません。萼は広鐘形で星状毛が密生します。 葉: 互生します。葉の形は楕円形、倒卵形から菱状卵形で、基部はくさび形に細くなります。葉の縁の上半分には鋸歯がありますが、基部近くの下半部には鋸歯がないのが大きな特徴です。両面(特に裏面)に白色の微細な星状毛が密生しており、裏は白緑色に見えます。葉柄は短く、基部には1対の針状の托葉があります。 茎: 直立し、非常によく枝分かれします。緑色〜赤味を帯び、表面には星状毛が密生します。奄美大島などでは基部が高度に木質化して越冬します。 分布域 / 生育環境: アジア、アフリカの熱帯・亜熱帯原産。日本では関東地方南部以西、四国、九州、沖縄、小笠原諸島に帰化(一部史前帰化の説あり)しています。日当たりの良い道端や荒地に生育します。
花期: 7月〜10月(奄美大島などの温暖な地域ではほぼ周年開花します) 奄美特有情報: 方言: 情報なし(※提供資料内に奄美大島特有の方言名に関する明確な記載なし) 利用法: 原産地のインドでは茎の皮から繊維を採るために栽培されていた歴史があります。また、アーユルヴェーダでは強壮薬や抗炎症薬の薬理資源として利用される有用植物の一面もあります。