ホザキザクラ
ID 0111
白
観察月
4月
2026年4月下旬 ツツジ山
2026年4月下旬 ツツジ山
奄美大島に自生する和名「ホザキザクラ」。外見的特徴は数cmの草丈と白い総状花序で、地面に這うような姿が最大の観察ポイントです。絶滅危惧種にも指定される希少な植物の生態や魅力を徹底解説します! 形態的特徴: 花: 花期になると茎の上部(花茎の先の葉腋)に2~10個の花をまばらな総状花序としてつける。花冠は白色の筒状杯形で径4~5mmと非常に小ぶり。5中裂し、裂片の先は少し凹む(凹頭)。雄蕊は5本あり花筒の内側に付着する。萼は長さ2~3mmで5全裂する。 葉: 根生葉はロゼット状に展開し、卵形~楕円形で長さ1~2cm。先は鈍頭~円頭で、縁には不揃いの鈍鋸歯がある。茎葉は互生し、下部のものは有柄だが上部にいくほど無柄となり、基部が茎を抱くような形状となる。 茎: 直立し、分枝しないかやや分枝する。茎全体に開出した腺毛が密生しており、微小昆虫の食害や乾燥から身を守るための粘着性の物質を分泌している。 分布域 / 生育環境: 本州(山口県)、九州(屋久島、奄美大島)、沖縄県北部に分布。国外では台湾や中国南部に分布する。やや湿った半日陰の斜面や林縁の裸地を好む。 花期: 4~5月(奄美大島など南西諸島では3月頃から一部の株が咲き始めることもある) レッドデータ等: 環境省のレッドリスト2020では「絶滅危惧ⅠB類 (EN)」に指定されている。鹿児島県版レッドリストでも「絶滅危惧Ⅱ類」に指定。奄美大島では「名瀬周辺に多く自生する」との記録もあるが、微細な環境条件に依存しているため森林の乾燥化などの影響を受けやすく、非常に希少な植物となっている。
科 サクラソウ科 ホザキザクラ属(一属一種)
学名 Stimpsonia chamaedryoides