ホウライツユクサ
観察月
奄美大島の湿潤な林縁が観察ポイント。ホウライツユクサは、淡青色の2枚の大きな花弁と縁が波打つ葉の外見的特徴を持つ多年草です。南国情緒あふれる神秘的な青い草花を探しに出かけてみませんか? 基本情報:九州南部から奄美大島などの南西諸島にかけて分布する越冬性の宿根を持つ多年生草本です。一般的なツユクサより一回り大きく、葉の付け根にある耳状の突起や縁が波打つ葉、そして漏斗状に合着した苞葉から覗く淡青色〜淡紫色の美しい花が特徴的な南国の植物です。 形態的特徴: 花: 夏から秋(6月〜12月頃)にかけて開花します。葉の脇から出る漏斗状(カップ状)に両縁が合着した半円形の苞葉の中から、早朝に1つずつ花を突き出して咲かせ、夕方にはしぼむ一日花です。花は直径約2cmで淡青色から淡紫色。花弁(内花被片)は3枚ありますが、上部の2枚が扇状に大きく展開し、下部の1枚は極小で下向きに退化しているため、実質2枚だけが際立って見えます。雄しべは鮮やかな黄色です。また、マルバツユクサのような地下閉鎖花は形成しません。 葉: 長さ3〜8cm、幅0.9〜1.8cmの広披針形から卵状披針形で、先端が鋭く尖ります。葉の縁が不規則に波打つ傾向があることと、葉の基部(葉脚)が茎を抱く部分に顕著な耳状突起があるのが特徴です(学名の「auriculata(耳状の)」の由来)。葉裏や基部には粗い白毛が目立ちます。 茎: 基部から分岐して地表を匍匐し、土に接する節から不定根を出して広範囲にコロニーを形成します。上部は斜上あるいは直立し、茎を抱く円筒状の葉鞘には粗い毛が密生します。 分布域 / 生育環境: 国内では九州南部から南西諸島(北限は長崎県男女群島の女島)、国外では台湾、中国南部、東南アジアからオーストラリアにかけて広く分布します。適度な日照がある温暖で多湿な半日陰の林床や林縁、道端、湿った草地を好んで生育します。 花期: 6月〜12月