ヒメハギ

ID 0088
紫と青

観察月

2月 3月 4月
2026年4月
2022年2月後半

北海道から奄美大島、沖縄まで全国の草地で見られる「ヒメハギ(姫萩)」。 萩に似た紫色の可憐な花を咲かせますが、実はマメ科ではなくヒメハギ科の植物です。 ハチを呼ぶ精巧な花のつくりや、アリに種を運ばせる「アリ散布」など、小さな体に隠された驚きの生存戦略(生態)と観察ポイントを詳しく解説します。 形態的特徴: 葉: 互生。卵形〜楕円形で表面には光沢がある。 花: 紫色。花びらのように見える大きく開いた紫色の2枚は実は「側萼片(がくへん)」。 本当の花弁は筒状にくっついており、一番下にある舟形の花弁の先にはサンゴのように細かく裂けた白い「付属体」がついている。 果実・種子: 花が終わると側萼片が緑色になって果実を包み込む。 また、種子にはアリが好む「エライオソーム(仮種皮)」がついている。 分布域/生育環境: 北海道から本州、四国、九州、琉球(沖縄・奄美)に至るまで全国に広く分布。 海外でもアジアからオーストラリアまで大分布域を持つ。 主に山野の日当たりのよい、やや乾いた草地や斜面、明るい二次林の道端などに生育。 花期: 4月〜7月頃 奄美特有情報: 奄美群島を含めた琉球列島にも広く分布。 花粉を確実に昆虫に運ばせるトリガー機構や「二型柱頭」による自家受粉回避、さらに閉鎖花による確実な種子づくりと「アリ散布」など、非常に高度で多様な生存戦略を持つ。

ヒメハギ科 ヒメハギ属
学名 Polygala japonica Houtt.