ゴンズイ

ID 0048

観察月

3月 4月
2026年4月初旬
2026年4月初旬
2025年10月 須野ダム

奄美大島の林縁が観察ポイント! ゴンズイは、赤い実と黒い種子のコントラストが美しい外見的特徴を持つ樹木です。ユニークな名前の由来も気になる、奄美の森の散策で見つけたい植物をご紹介します。 関東以西の本州から四国、九州、琉球列島にかけて分布する落葉小高木です。初夏に淡黄緑白色の小さな花を咲かせ、秋には赤く熟した果実から黒く光沢のある種子が顔を出す、コントラストの美しい姿が特徴です。 毒棘を持つ同名の魚「ゴンズイ」と同様に「材が脆くて役に立たないから」という説や、熊野信仰の「牛王杖(ごおうづえ)」に由来するなど、和名の語源には多くの興味深い諸説があります。 形態的特徴: 花:枝先に長さ15〜20cmほどの円錐花序を出し、淡黄緑白色の小さな花を多数咲かせます。花は直径3〜5mm程度で、5枚の花弁と5枚の萼片は形がよく似ており、平開しない(全開しない)ため蕾のように見えるのが特徴です。雄しべは5個、雌しべは1個で柱頭は3裂します。 葉:対生する奇数羽状複葉で、長さは10〜30cmになります。小葉は2〜5対あり、狭卵形〜卵形で先端が鋭く尖り、縁には細かい鋸歯があります。落葉樹でありながら葉は厚みがあり、表面は濃緑色で強い光沢を持ちます。葉をちぎると独特の不快な臭気があり、これが別名「クロクサギ」の由来ともなっています。 茎:樹皮は紫黒色から灰褐色で、細かい割れ目のような「白い縦の筋(皮目)」が入るのが特徴です。一年枝は緑褐色から紫褐色で太く、無毛です。枝先につく冬芽は赤く、しずく形をしておりよく目立ちます。 分布域 / 生育環境: 国内では本州(関東・富山県以西)、四国、九州、琉球列島に分布します。国外では朝鮮半島南部、中国中部から南部、台湾北部などに分布。日当たりのよい山地や二次林の林縁、適潤な土壌を好みますが、環境適応能力は高く乾燥気味の場所でも育ちます。 花期: 4月〜6月(主に初夏)

ミツバウツギ科 ミツバウツギ属(旧ゴンズイ属)
学名 Staphylea japonica (旧学名: Euscaphis japonica)