トキワカモメヅル

ID 0322
紫と青

観察月

5月 6月
2026年5月 さんぽ山原生林コース
2025年6月 奄美自然観察の森

奄美大島の林縁で出会えるトキワカモメヅル。光沢のある葉と暗紫色の星型の花という外見的特徴を持ちます。ツルが絡まる林縁や藪が観察ポイント。自然豊かな奄美の植物図鑑です。 基本情報: 日本固有種とされるつる性の常緑多年草。光沢のある対生する葉が、カモメが空を飛ぶ姿に似ていることが名前の由来。初夏から秋にかけて暗紫色の星型の小さな花を咲かせる。 形態的特徴: 花: 長さ3~7cmの花序柄の先に、集散状にまばらに花をつける。花冠は径7~8mmで暗紫色または淡紫色(中心部は色が濃い)、5深裂して星型になり、裂片の内面は無毛。中心部の副花冠は肉質で、肉柱体の約半分の長さ。 葉: 対生し、長さ4~10cm、幅1~3cmの狭長楕円状披針形~披針形。先端は鋭く尖り(鋭尖頭)、基部は丸みを帯びた円形で全縁。質感は薄い革質からやや肉厚で、表面には強い光沢がある。中脈(主脈)上にわずかに微毛がある以外は無毛。葉柄の長さは1~1.5cm。 茎: つる状になって長く伸び、他物に絡みつきながら成長する。表面は無毛で平滑。茎の基部は地表を這い(匍匐し)、各節から不定根を出す。 分布域 / 生育環境: 四国、九州、トカラ列島、南西諸島(奄美群島、沖縄群島、八重山群島)。暖地の海岸近くの草地や藪、山地の林内や林縁などに自生する。 花期: 6月~7月(奄美大島などの亜熱帯気候下では6月~12月と長期間に及ぶこともある)。 奄美特有情報: 利用法: 人間の生活における特段の利用法についての記載はないが、奄美大島などの自然環境下において、ツバメガ科の昆虫「ギンツバメ」の幼虫の重要な食草となるなど、生態系の食物網を支える役割を担っている。

キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)カモメヅル属(旧オオカモメヅル属)
学名 Vincetoxicum sieboldii Franch. et Sav.(シノニム: Tylophora japonica Miq. など)