メジロホオズキ

ID 0185

観察月

5月
2020年5月31日 モダマの森周辺

奄美大島の海辺の林縁が観察ポイント!メジロホオズキは、白い星型の小さな花と赤く熟す球形の実が外見的特徴です。可愛らしい姿とは裏腹に創薬資源としても期待される、奄美の自然の宝庫を覗いてみませんか? 【草花の基本情報まとめ】 生育環境: 奄美大島を含む琉球列島などの、海近くの常緑広葉樹林の林縁、林床、あるいは道端などの半日陰に生育する。適度な空中湿度が保たれる環境を好む。 主に温暖な地域に分布するナス科の多年草で、茎や葉に細かい毛が密生するのが特徴である。直径1cmほどの白い花を咲かせ、花の後には赤く熟す球形の液果をつける。 【形態的特徴】 花: 葉の付け根(葉腋)に1〜3個(または数個)束生する。花柄は長さ5〜10mm(最大2cm)で、萼とともに淡黄褐色の長毛が密生する。花冠は白色の皿形(または星形)で径約1cm、5つに深く裂ける。萼は10裂して長さ3〜4mmの広線形になり、果実期には反転して目立つ。 葉: 卵形〜狭卵形(大小の2形が見られることもある)で互生する。長さ3〜6cm、幅1.5〜3.5cm程度で、葉柄は長さ0.5〜3cm。先は短く尖り、基部は広い円形で沿下かくさび形、縁に鋸歯はない(全縁)。両面(特に裏面)にやや密に立った軟毛が生える。 茎: 直立してよく枝分かれし、全体に帯黄色の単毛や多細胞の数珠状の毛が密生する。成長すると下部は木質化して灰褐色になる。 利用法: 中国などでは実がついた全草を乾燥させ、腫れ物に対する生薬(民間薬)として利用されてきた歴史がある。近年では、N-trans-cinnamoyltyramineなどの生理活性アルカロイドを含み、抗腫瘍活性などが認められることから先進医療における創薬資源として研究が進められている。 レッドデータ等: 奄美大島など南西諸島での絶滅危惧種指定はないが、分布の北限にあたる本州や四国などでは希少性が高く、兵庫県ではAランク、徳島県では絶滅危惧IA類に指定されている。

ナス科 メジロホオズキ属
学名 Lycianthes biflora (Lour.) Bitter