メドハギ
観察月
🌿 和名:メドハギ(シベリアメドハギ) 学名:Lespedeza cuneata 撮影:10月/林床 見分け:腋に1〜3個ずつ集まる・紫、クリーム色、白、または黄白色 基本情報:真っ直ぐに立ち上がり、上部で多数枝分かれする箒(ほうき)のような姿が特徴の多年草。秋には淡黄色に紫色の斑点がある小さな蝶形花を咲かせ、かつては占いの道具「筮(めどぎ)」として使われた。 形態的特徴: 花: 8〜10月にかけて葉腋に2〜4個集まって開花する。長さ5〜7mmほどの白色から淡黄色の蝶形花で、旗弁(上部の大きな花びら)の基部に一対の紅紫色の斑紋がある。また、花弁が開かず自花受粉を行う微小な「閉鎖花」も多数つけ、環境に左右されず確実に種子を残す二重の繁殖戦略を持つ。 葉: 互生し、3枚の小葉からなる3出複葉。小葉は長さ10〜25mmほどの狭倒卵形から線状長楕円形で先端は丸みを帯びる。表面は平滑で無毛だが、裏面には絹状の白い伏毛が密生し、植物体全体に独特の灰緑色の光沢を与える。葉は茎に非常に密生してつく。 茎: 直立または斜上し、表面には白い伏毛が密生する。基部は成長とともに著しく木質化し、非常に強靭な構造となる。途中から多数の枝を出し、それらがほぼ上へ向かって伸びるため、全体として逆さまにした竹箒のような独特の姿となる。 分布域 / 生育環境: 北海道から琉球諸島まで日本全土に広く分布。国外では朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤからインド、マレーシア、オーストラリアなどに分布。日当たりの良い草地、道端、空き地、河川敷などに自生し、適度な撹乱がある環境を好む。 花期: 8月〜10月 利用法: 奄美地方では、お盆の時期にメドハギの真っ直ぐで硬い木質化した茎を適当な長さに折り、「ショウロウバシ(精霊箸)」としてお供えの膳に添える風習がある。また、メドハギの枝先を束ねた小さな箒を作り、祖先の霊が長旅の後に足を洗うためのものとして水と共にお供えされる。