ハルジオン
観察月
奄美大島の春の道端で出会えるハルジオン。糸のように細いピンク色の花弁の外見的特徴が可憐な野草です。空洞の茎や下を向くつぼみがヒメジョオンと見分ける観察ポイント。足元を探してみましょう! 基本情報:北アメリカ原産の二年草または多年草で、大正時代に観賞用として渡来したのち野生化し、日本全国に広く定着している帰化植物です。春から初夏にかけて、白や淡紅色の糸のように細い花びらを持つ花を咲かせます。花がそっくりな「ヒメジョオン」とよく混同されますが、ハルジオンは茎の中が空洞(ストロー状)であること、葉が茎を抱き込むように付くこと、開花前のつぼみが下を向いてうなだれることなどで簡単に見分けることができます。驚異的な繁殖力を持ち、「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定されている逞しい野草です。 形態的特徴: 花: 4月〜7月(ピークは4〜6月)にかけて開花します。頭花の直径は2〜2.5cmほどで、中心の黄色い筒状花の周囲を、白から淡紅色(ピンク色)の糸のように細い舌状花が多数(150〜400個程度)取り囲みます。最大の特徴として、開花前のつぼみは茎ごと深く下を向いてうなだれており、花が開くにつれて上を向きます。 葉: 根生葉(根出葉)は長楕円形からへら形で、ヒメジョオンとは異なり、花の時期にも枯れずに地表に残ります。茎につく葉(茎生葉)は、基部が耳状に張り出して茎を包み込む(抱く)ように付くのが特徴です。葉の両面には柔らかい毛が多く生えています。 茎: 直立し、高さ30〜100cmに成長します。淡緑色でまばらに粗い毛(軟毛)が生えています。茎の最大の特徴は、横に切ると中がストローのように空洞(中空)になっていることです。 分布域 / 生育環境: 北アメリカ原産。日本では北海道から九州まで全国に分布しています。日当たりの良い道端や空き地、河川敷、農地周辺など、窒素分の多い環境を好んで生育します。 花期: 4月〜7月 利用法: 一般的に茎が立つ前の若苗や柔らかい葉、つぼみ、花は、茹でてお浸しや和え物にしたり、生のまま天ぷらにして食べることができます。シュンギクに似たほろ苦さと香りがあります レッドデータ等: 希少種としての指定はありませんが、環境省の「要注意外来生物」および「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されており、在来種や農作物への影響が懸念されている外来種です