アカメガシワ(ゴサイバ、サイモリバ)
ID 0004
緑 その他
観察月
4月 5月
2026年4月 雌花
2026年4月 雄花
2026年4月 雌花
雌花
奄美大島の伐採跡地や林縁が観察ポイントのアカメガシワ。新芽が真っ赤な星状毛に覆われる外見的特徴がありますが、成長すると緑色の大きな葉に変化します。生命力あふれるパイオニア植物です。 形態的特徴: 花: 雌雄異株で、初夏に枝先に長さ7〜20cmの円錐花序を出します。花弁はなく、雄花は淡黄色で多数の雄しべが放射状に伸びて目立ちます。雌花は花数が少なく、紅色の3個の花柱が外側に反り返る独特の形をしています。 葉: 互生し、長い葉柄を持つ倒卵形〜菱型状卵円形の大きな葉です。最大の特徴は、春に出る新芽が鮮やかな紅色をしていることですが、これは葉の色ではなく表面に密生する紅色の「星状毛(せいじょうもう)」によるものです。成長に伴い毛は脱落し、本来の緑色になります。また、葉の基部には1対の「花外蜜腺」があり、蜜を出してアリを誘引します。 茎: 樹皮は暗緑灰色〜灰褐色で、若木では浅い縦の裂け目(しわ)がある程度ですが、成長すると縦に深く裂け目が入り、独特な網目状の模様になります。若い枝は淡灰褐色で、星状毛が密生しています。 分布域 / 生育環境: 日本(本州の岩手・秋田県以南、四国、九州、奄美大島を含む琉球列島)、朝鮮半島、台湾、中国南部に分布。熱帯性の祖先が落葉性を身につけ温帯に進出したとされ、明るい環境を好みます。 花期: 6〜7月 利用法: 奄美大島固有の利用法についての記録はありませんが、全国的に古くから葉を食べ物を盛る器(カシワ)として利用してきました。赤い新芽は天ぷらなどの食用になり、葉や種子は黒やグレーに染まる草木染めの染料になります。また、樹皮には「ベルゲニン」という成分が含まれ、胃潰瘍や胃酸過多などに効く健胃薬(生薬名:赤芽柏)として広く利用されています。
科 維管束植物門 双子葉植物綱 キントラノオ目 トウダイグサ科 アカメガシワ属
学名 Mallotus japonicus (L.f.) Müll.Arg.